子どもが外出することが増えると、そして幼稚園や保育園に行くようになると、手こずるのが身支度ですね。
特に、朝時間がない中で支度をさせるのは至難の業。どうしても
ちゃんとして!
と怒ることが増えます。
イメージ力が弱い知的障がいを持つお子さんにとっては、この形のない「ちゃんとして」はとても難しいんです。
そこで、私が用意したのがやることリストでした!
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
やることリストで見える化
とにかく、イメージ力の弱い娘。
やることをしっかり見えるようにしよう!
と考えました。
それまでは
やることは決まっているけど順番がその日によってちがう
ことも多々あり、それが娘にとっては何をすればいいのかわからなくなる原因でもありました。親側から見れば、自分の手が離せなかったりするときは、1人でできることを先にやっておいて欲しいのですが、それが混乱を招くんですね。
身支度リストとは?
幼稚園に通う前の身支度について、あげてみますね。
- 顔を洗う
- ご飯を食べる
- 歯を磨く
- 着替える
- 髪の毛を整える
- カバンにお弁当を入れる
- 帽子をかぶる
で、出発です。
この工程をどうしたのかというと、
1つ1つの行動を示した絵カードを作り(私は絵が描けないので、ネットで拾いました。)、それをラミネートし、それぞれ裏にマグネットをつける。
ホワイトボードを2つ用意して、片方に絵カードを貼り付けておき、終わったものからもう1つのホワイトボードに移していく。
すべて移し終わったら、出発!ですね。
そんなふうな工夫をしました。
これが大成功!
終わったら移す、という作業が楽しかったようで、ゲーム感覚ですぐにやってくれるようになりました。私も次は…と指示しなくてもよいので、楽ちんに。
予期せず下の子もやりたいー!となったので、嬉しい誤算でした。
絵カードは「子ども」「絵カード」などで検索するとヒットします。ラミネートは自宅にラミネーターを買って、それでラミネートしました。
ラミネーターはその後カードづくりでだいぶ活躍したので、持っておくといいですよ!
イメージ力の弱さは絵を見せて補おう
もちろん、お子さんによってぴったりはまるやり方は違うかもしれません。が、娘の場合は絵を見せることによって、自分では描けない自分が行動している姿を描くことができ、スムーズに行動する手助けになりました。
親は口で説明したくなりますが、一番伝わりづらいのが「口頭」
わかってなさそうだなーと思って、説明すればするほど、子どもの中ではまた違った説明が始まった…というふうに聞こえていたようです。
口で説明するのが一番楽なんですけどね。私たちにとってはひと手間かけるのは正直とても面倒なんですが…。これが「丁寧に子育てしよう」という事の一側面です。
今回のアイディアがお子さんと親御さんがスムーズに過ごしていけるように、1つの手だての参考になると嬉しいです。