娘には、年下のきょうだいがいます。赤ちゃんが産まれると心配なのが上の子の「赤ちゃん返り」ですよね。私もとても心配していたし、下の子がうまれる前から「産まれたらとにかく上の子優先で」と思っていました。
ところが、いざ下の子がうまれてみると、特に「赤ちゃん返り」らしきものはなく、拍子抜け。突然家にやってきた赤ちゃんに興味津々で一緒にベビーベッドに入ってみたり、ミルクをあげてみたり。
当時はとてもホッとしたし助かりましたが、よくよく考えてみるとそれは娘の「状況認識力の弱さ」だったのかな、と思っています。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
状況把握の未熟さ
状況認識が弱い、つまり、周りの状況があまりつかめないという視点で考えてみると、
赤ちゃんが産まれて母親がとられるかもしれないという考えに至らない
どういう状況に今自分がいるか、客観的な視点で見てないんですよね。とにかくマイペース。かわいい赤ちゃんが来た、お世話したい、触りたい、という欲求のままです(笑)
空気読めない、というのとはまたちょっと違う気もしますが、似たものがあるのかもしれないですね。
状況認識力が弱いと起きる問題
幼児期にはかわいらしくも思えるこの問題ですが、成長するにつれてちょっと厄介な問題を連れてきます。
ひとことで言うと「騙されやすい」。状況把握が苦手なので、それが危ない状況なのか、怪しい雰囲気なのか、というのを把握するのが苦手なんですね。
基本性善説に立っているので、「ああ、そうなんだー」その裏を探らない
いいことなんですよ?よく言えば素直です。でもやっぱり「うん?これはよくないのでは?」とかぎわける能力って大事です。
例えば、特定の日にたくさんの人が集まってセミナーが開かれている施設があったとします。そのお店の話になったとき、
下の子:「ああ、あの怪しい店ね。」
娘は
ああ、あのたくさん人が来てる人気のお店のことね
となるんですよね。いやいや…ちょっと怪しいでしょうよ、あのお店。
人がたくさんいる=人気
間違ってはいないけど、察知しようよ…となります。こういう微妙なところがとらえられない、かぎ分けられない、これも1つ1つ説明をして、こういう場合はね…、と説明することになります。
言葉にして説明するのもとても難しい…こちらも試行錯誤ですが、教えないわけにいかない。これも丁寧に育てるという事の1つですね。
次回記事は実際に私が気を付けて娘に強く説明していることを書いていきますね。