~軽度知的障害のおてんば娘の子育て記録~

お金の計算ができない!実際の困った例

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夏休みになり、娘が外に遊びに行くことが増えています。本来であれば、そんなに遊びばっかり…と思うところですが、娘にとっては遊びも勉強のうち(特にお金の使い方)なので、極力許可してます。

が!

やっぱりお金の計算ができない!

がっかりするというか怒りがわくというか…。

本当にお金の部分はなかなか身につかない。今回はお金の問題についてお話します。

このブログについて

このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。

知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64
 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)

特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。

目次

お釣りとは何かわからない

買い物をするときの「支払う額」と「お釣りの関係」がきちんと理解できていない。これはびっくりしました。
小さいときから一緒に買い物に行くことが多く、そばで見ていたので当然わかっているものと思っていましたが、娘が小学生だったある日、

ママ、お店の人からお金もらってるよね。

と言われた言葉に衝撃を受けました。ええ??ですよね。当然、「おつり」が何であるかなんて、理解していると思っていたのに!

商品を買うお金より多く渡した場合、お店側からその余分な分を返してもらってるんだよ

と説明したのですが、いまいち伝わらない模様。

  • 値段
  • おおめに払う
  • 不要な分が返ってくる

このイメージがわかないんですね。図で書いたり、実際にお金を動かしてみたりして説明。本人はわかった、とはいうもののやっぱりわかってないんだろうな…曖昧なんだろうな…ピタッとハマってないんだろうな…そんな感じです。

使ったお金=出したお金?

この表現もまた厄介なのですが。「使った」と「出した」の違いが判らなくてスパーク(笑)

例えばですが、娘が1000円を持って鉛筆を買いに行ったとしますね。

いくら使ったの?

と私が聞きます。そうすると「1000円」と返事。

ええ?鉛筆に1000円も使ったの?

となり、鉛筆にそんなにお金を使うものじゃないよ、と説明。やっと説明が終わったと思ったら、娘から、「これ返すね」とお金が戻ってくる。

え?1000円使ったんでしょ?なんでお釣りがあるの?このお釣りは何?

というかみ合わない会話になります。

もう御察しでしょうが、娘にとっては使ったお金=出したお金となってしまっていて、会話がかみ合わない事態に。要するに、「使った」と「出した」の言葉の明確な違いがわからないんですね

言葉があいまいというのはこういうふうに会話がかみ合わないことが起きて、せっかく鉛筆に1000円も使うもんじゃないよ、という長時間の説得が「無駄」になったような気にさせられることも多々あります。(実際には無駄にはなっていないと信じてますが)

割り勘がわからない

もうこれも、何度経験してもなかなか身につきません。

要するに、そもそもが「掛け算」と「割り算」の概念のところでつまずいているので、仕方ないといえば仕方ないのですが‥。

先日、娘がお友達と二人でカラオケに出かけたんですね。もちろん帰ってきたからは恒例の精算の儀式~。何にいくら使ったのかをしっかり書き出させて(元々これもできなかった)渡した金額から引かせて、余った額を私に戻させます。

で、カラオケ代はいくらだったのか?という話になり、

娘:「2900円だったんだけど、お友達が5000円札しかなくて5000円払ってくれたの。お釣りは全部、友達に渡したからね。」

え?!それで終わり?!

わかりますか?娘、何も払ってないんですよ。で、お店の人から戻ってきたお釣りを全部友達に渡したからいいんじゃないの?と。

絶望しかない…

実は今回、同じような特性を持つお友達とのお出かけだったので、そのお友達も計算が苦手。娘が「これでいいのかな?」と聞いたところ「大丈夫だよ」と言われて、それでスルーしてしまったそうなんですが。

いやいやいやいや、違うだろうよー!それあなた、何も出してないじゃん!

そういうことがやっぱりスムーズにできないんですね。私たちが普段、「全部で○○円だから、1人〇〇円」、とか「1人○○円だから、全部で○○円」、という当たり前にやっているやり取りが頭で描けなくてすごく苦労してます。

次もまた、実際にあったお金のやり取りの話をしますね。

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