~軽度知的障害のおてんば娘の子育て記録~

知的障害児の育て方「丁寧に育ててね」と言われたけれど?

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軽度知的障がい 子育て 丁寧に育てる

「丁寧に育ててね」

これは、娘が知的にゆっくりだとわかったときに、発達の先生から言われた言葉です。

丁寧に育てて?!そんな心の余裕がなくて、どういう意味に受け取ればいいの?と思ったまま流してきてしまった言葉なのですが、娘の障がいがわかって10年以上たった今になって、ようやく少し意味が分かってきた気がしてます。

このブログについて

このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。

知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64
 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)

特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。

目次

丁寧に育てなさいね、の意味

丁寧に育てるとは、一体どういうこと?と思っていた私ですが、10数年娘を育ててきていろいろな意味での「丁寧」がわかってきました。

説明を丁寧にする

言葉の意味もそうですが、このくらい自然に学ぶだろうということが身に着けられなかったりするので、丁寧に教える必要があります。

例えば、娘の例を挙げると

・時計の〇分前、〇分後などの時間関係や24時間表記
・日付や曜日の規則性
・兄弟関係(兄・姉・妹・弟)の言葉の意味など

ここには書ききれませんが、自然に身につくであろうことに対してひとつひとつ丁寧に説明しなければ、なかなか身につかないことが、かなりたくさんあります。

娘の知的なことについて気づいてなければ、

なんでこんなことも分かんないわけ?ふざけて答えてるの?

なんて怒っていた案件です。。

選択するときは丁寧に、慎重に

以前、幼稚園の選び方については書きましたが、こういった選択をするときにはかなり慎重になる必要があります。「丁寧に」検討して選択をする、という事です。

どこへ行っても「同じ」ではありません。特に知的に問題を抱えてる場合、周囲の理解、環境が本当に大事。

慎重に丁寧に選択していくことが、大事です。

勉強のサポート

学童期、小学生になると勉強面のサポートも必須になってきます。理解の工夫、暗記の工夫、人一倍手がかかります。ここでも「丁寧に」。これくらいわかるだろう、はなかなか通用しないんです。

生活の枠組みの作り方

娘が苦手なのは生活の枠組みを作ることです。頭の中でいろいろなことを整理するのが苦手なので、規則正しい生活、物の整理整頓などが下手。

物の場所や行動の位置をきちんと決めておいてあげると、動きやすい場合もあるようです。特に行動の位置は重要だった気がします。

例えば、「朝の着替えはここでする」「外から帰ってきたら、このルートで洗面所に行き手を洗う」など。

頭の中に色々なものが散らかってしまうので、その中を少し整理して上げる感じですね。生活の質を上げる手段にもなります。

丁寧さはしんどさでもある

もちろん、丁寧に接するという事は、親側の労力もプラスでかかってくるという事です。やらなきゃいけないという事はわかっていても、正直しんどいと思うことだってあります。

完璧じゃなくていいと思います。私たちだって完璧な人間じゃないですしね。ただ、1つ1つ、気を配りながらできることを積み上げていけば、それは数年後に大きな差になって帰ってきます。

そう信じて「丁寧に」子育てしましょう!私もまだまだ途中です。もちろん、息抜き、ストレス発散も忘れずに。

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