~軽度知的障害のおてんば娘の子育て記録~

「イメージができない」「抽象的な言葉がわからない」のしんどさ

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イメージが苦手 軽度知的障がい 計算ができない

抽象的なものの概念がつかめない

ちょうど4歳ごろから療育を始めた娘。

何ができないのかわからない中での療育開始でしたが、その中でこの事に気づいていただけたのが、一番大きな発見でした。

当時はあまりピンときませんでしたが、これが本当に大きな大きな問題。

今でもできないことの多くは、ほぼこれにつながっています。

このブログについて

このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。

知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64
 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)

特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。

目次

抽象的な言葉とは?

「全部」「前」「後ろ」など、物の名前ではなくて、概念を表す言葉のことです。

専門家ではないので、詳しく解説することは控えますが、その時々によって指し示すものが変わってくる言葉、といえばいいでしょうか?

「鉛筆」や「時計」など、物を指す言葉は実物が存在するので理解できますが、「全部」や「前」と言ったものは「全部」とか「前」といった物が存在するわけではないので、それをイメージすることがとても難しいんです。

初めて療育の先生がそう教えてくださったとき、そういう視点で考えたことがなかったので目からウロコ。療育とはそういう苦手を見つけてくださる場所なんだとその時初めて知りました。

もし、療育を受けていなかったら、このことがわからず、娘も私ももっと苦しかったと思います。できないことが明確にわかって、対策を立てられる&親も心づもりができるのは、とてもありがたいですよ!

抽象的な言葉がわからないしんどさ

当時は抽象的な言葉がわかりにくいと言われても、「そうなんだ」くらいの感覚でしたが、これが困り感の一番の原因になってます。

抽象的な言葉のイメージができないという事は、結局

  • 算数ができない
  • 時計が読めない
  • 文章を読んで場面をイメージすることが難しい

そんなことにつながっていきます。

算数も、数の大小が上が頭に描けないので、小学校の勉強が始まると途端に最初からしんどい。計算はテクニックを丸暗記すれば何とかできるようになりますが、数の大小が絡んできたり、数直線上に数を入れるとかになると、頭で数字の大きさをイメージできずに本当に大変です。

時計もようやく〇時〇分と読めるようになったとして、「○○分前・〇○分後」というのが本人意味不明。

「前」だから進むんじゃないの?

という疑問で立ち止まってしまいます。

意識して「こういう時はこうするんだ」(時間で「前」という時は、進むのではなくて戻るんだ)というようなことを、1つ1つ意識して暗記して覚えていかないと、いつまでも定着しないんですね。

自分が当たり前のように自然に身に着けてきたことを教えなくてはいけないというのは説明する側もすごく難しくて、どう表現していいのか、どう伝えたらきちんと説明できるのか、その連続です。

今でもイメージを頭の中で描くのが難しく、そういった課題には一苦労。
特に日常生活では時計とお金がなかなかクリアできず、しんどい思いをしてます。

その点については、こちらの記事に書いています。

抽象的な言葉、イメージはどう身に着ける?

これには、すぐに効く薬のような教え方があるわけではありません。また、お子さんによってわかりやすい教え方が同じではありませんね。

  • 図に書く
  • カードのようなものを作ってみる
  • かみ砕いた説明を続ける

どうやったら理解できるようになるのか、うちの子はどう説明するのが一番わかりやすいのか、それを探しながら家庭での学習を続けてきた感じです。

小学校で習う算数は「生活算数」と言って、生活と結びついている分野が多いです。なので、中学からの数学は解けなくてもいいから(もちろんできるならやったほうがいいですよ!)、小学校の算数(特に生活に結びついている分野)はしっかりできるようにしたい、という目標を立てて教えてきました。

ただ、やはりいったん覚えても、忘れてしまうのもとても早い。根本から理解できていないという事に加えて、覚えたことを脳内にキープしておく力に関しても、苦手感がありますからね。

日々、教えては忘れの繰り返し、その中で少しずつできることを増やしていこうという毎日です。

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