軽度知的障がいの娘。
覚えるのが苦手です。
・何度やっても覚えられない
・昨日やったことを忘れてしまう
発達検査で明確になっているワーキングメモリが少ないのもその理由ですが、記憶の仕方が下手、というのも大きな理由だと一緒に勉強していく中で、気がつきました。
- 覚えるのに時間がかかる
- せっかく覚えたのにすぐに忘れる
- 関連していることはわかっていそうだけど、どうにも正確に覚えられない
こんなお悩みを抱えている場合、記憶するとっかかりがつかめていないのかもしれません。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
記憶に連続性がない
人間が記憶するときは、もちろん簡単なものであればそのまま暗記も可能だけれどもいろいろなことを絡めて記憶していますよね。
例えば、前記事で書いた円の話だと、
直径の「半分」だから「半径」…という、というふうに。
こういうふうに他のものと連動して覚えられないのが娘の特性です。
単品単品で覚えていくので、ただでさえ弱いワーキングメモリの容量を食ってしまうんですね。
1つ1つがばらばらに頭の中に浮いている
これ、漢字で考えてみるとよくわかるのですが、漢字には意味がありますよね。
とてもシンプルな一例になりますが、外出→外に出る、や、高温→高い温度、などそういった熟語があったとしても意味を考えて覚えないので、平気で前後逆に書いたりもします。
この漢字とこの漢字を使っていたな
というのは漠然と覚えているんだけれども、それをしっかり意味づけして覚えられない。
曖昧なままなので、定着がしにくい、こんな感じです。
記憶しやすいような工夫ができない
そして、このバラバラになって浮いているような記憶たちをつなげるのが下手というのも記憶を手繰りよせるとっかかりを考える力が弱いことに起因しています。
なので、1つ覚えれば芋づる式に記憶を呼び起こすことができるはずのことが、すべてを覚えておかないと取り出せないという重労働につながり、
- 覚えにくい
- 取り出しにくい(=思い出しにくい)
- 結果、記憶力が悪い…
というふうになるのでは、と娘を見ていて感じています。
まとめ
こんなふうに娘の記憶力について感じてきましたが、ワーキングメモリそのものを鍛える方法は、私は専門家ではないので残念ながら持ち合わせていません。
ただ、言えるのは、
この記憶の特性を理解し、お子さんは私たちよりも何倍も重労働な記憶作業をしているという事を頭において、記憶を引っ張り出すとっかかりを作るお手伝いをしてあげることが大事なのでは!
という事です。
今回は、私が娘を見ていて個人的に感じる記憶についてまとめてみました。
- 覚えるのに時間がかかる
- せっかく覚えたのにすぐに忘れる
- 関連していることはわかっていそうだけど、どうにも正確に覚えられない
なんでなんだろう、どうしてなんだろう…って、悩ましく思い、イライラすることたくさんありますよね。
同じようなことで悩んでいる親御さんがお子さんと関わる際の参考になれば幸いです。