娘の苦手なことの1つとして時計がありましたが、時計に関連して時間の計算もできませんでした。
小学校2年生くらいになると、簡単な時計の計算が出てきて
○時まではあと〇時間〇分ある
という問いが出てきます。
これが本当にできない。
目に見えない抽象的なものが苦手な発達障がい、知的障がいを持つ方には「あるある」かもしれませんね。
以前時計が苦手という事に関して記事を書きましたが、
今回は時間感覚を養う、というよりは時間の計算をする方に重きを置いて、我が家がどういった取り組みをしてきたのか、まとめてみます。
少しでもヒントになると嬉しいです。
このブログについて&プロフィール
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
時計の計算、最低限身につけてほしいこと
元々、時計の読み方ですら苦手だった娘なので、その計算となると苦手なのは当然なのですが…。
でもさすがに、時計&時間は生きていくうえでは必須事項なので、
そこは身につけてほしい…
そんな思いでした。
この先、生活のすべては時間と結びついていると言っても過言ではありません。
なので、とにかく
- 〇時まではあと〇時間(あるいは〇分)
- 〇時から〇時は〇時間(あるいは〇時間〇分)
という事は最低限わかっていてほしい、そんな思いで練習に取り組んでました。
それがわからないと…時間めがけて出かけることもできない…
時計の練習にはとにかく実物を動かす
図を使う
時計の計算、学校の算数では文章題で出てくることが多いですね。
問題の隣に時計の図が書いてあったりするとまだとっかかりがあるのですが、文章だけだと本当にできない。
その場合は、まず
余白に時計を書いて!
と教えていました。
これもこれで難しかったりするのですが、何もヒントがないとそれもそれで出来ません。時計を書くという練習にもなるので(それも初めはできない)、それを含めて書かせていました。
実際の時計を活用する
時計の読みの練習の時に使った、シンプルで大きめな実物時計を利用しました。
これですね。
長針を一周回すと1時間。2周回すと2時間…
ちょうどの時間ならわかりやすいのですが、そうでないと本当に難しい。
未だに苦労してます。
どうしても長針が1周回るのと、その間に短針が1進む(というのかわからないけど)が混乱するんですよね。
とにかく、イメージ力がないので具体物を目の前で動かすことが効果的。実物があるものの場合は積極的に実物を動かしましょう!
紙ベースで見ているより格段に効果的です。
時計の問題集を使って、隣に実物の時計を置いて何度も練習するというのが、一番やりやすいかもしれないですね。
お子さんにあったやり方を探してみてくださいね。
日常の中で問いかける
時計が苦手な知的障がい・発達障がいを持つお子さんの場合、時間感覚が身につかないのは
日常で時間や時計を考えていない
ことが大きな原因の1つです。
時間とともに過ごしている感覚が薄いので(もちろん歳とともに養われますが)、定型発達のお子さんと比べると身につくのが格段に遅いです。
普段実践で使わないものって、、なかなか身につかないのと同じですね。
なので、こちらからの働きかけで
日常生活の中で繰り返し実践することが大事です。
時計の計算は、繰り返し実践することで身につけることができます。そのため、日常生活の中で、時計や時間に関する言葉を積極的に使うようにして、
「今何時?」
「〇時まではあと何分あるかな?」
「今から1時間TV見ていいよ。終わりは何時かな?
など、積極的に時計や時間を意識するようにしてみましょう。
まとめ
今回は、時計、時間の計算が苦手な知的障がいを持つ娘に
時間の計算を身に着けるのに、我が家がどういった取り組みをしてきたのか、まとめてみました。
少しでも参考にしてもらえると嬉しいです。