軽度知的障がいを持つ娘が外出する際にぶつかったハードルのお話の続きです。
いっけん簡単なように見える「出かける」ということ1つとっても、いくつもの複雑なことが重なっています。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
こちらが前回の記事ですが、
「外出する」という1つの行動に関して、考えることがこんなにもたくさんあるんだと私自身もびっくりさせられました。
前記事で書いたお出かけのハードルはこちら!
- 行き先を決める
- 行く手段を決める
- 待ち合わせ場所と時間を決める
- 予算を決める
- 帰宅時間を決める
これだけ見ても、いったいどういう事?となると思うので、具体的に書いていきます。
1.行き先を決める
2.行く手段を決める
について、書きます。
行き先を決める
車移動の多いわが子だからかもしれないですが、まず自分たちでどこまで行けるかを把握していない場合が多いです。
お友達がしっかりしているので行き先は決めてくれることが多いのですが、時々とても頓珍漢な場所に行きたいと言い出すことがあります。
そこは子ども達だけでは遠すぎるよ、と言ってもなかなか自分では判断できず、軽い感じで
「ママー、ディズニー行きたいから○○ちゃん誘っていいー??」
とか言ってきて、仰天します。
そういうことが結構あって、特にCMとかネットで見た県外のテーマパークがよく出てきます(笑)
その場所がどこにあるのかの把握もなかなかできていないので、それを教えるのが結構ハードです。
目的地までの大体の距離感がわからないことには、計画を立てる場合にかなり不自由ですね。これが第1のハードルになります。
行く手段を決める
さて、行き先が決まったとして、
その目的地が家からどのくらいの位置にあるのか
どうやって行けるのか
まず、この把握からです。親と一緒に何度も行っている場所だとしても車移動が多いわが子。家からどの方角、どのくらいの距離にあるのか全く分かっていません。
地図も頭に入っていないので、最寄り駅や家から歩けるにしても、どっち方向に行けばいいのか分かりません。この頭に入っていない、というのはわざと見ていないというのではなくて、見たとしてもなかなか頭に描けないという事です。
なので、まず、行く場所の説明からです。簡単な地図を書いてみたりします。
特に、地図(景色)は、断片的には覚えていたとしてもつながりを持って覚えていないので、AとBという場所自体は知っていても、AとBの位置関係を頭に描けてはない、そんな状態です。
何度も行ったことがある場所なのに…なんて日常茶飯事です
なのでまずは、目的地はここからどうやって行くと一番いいのかの説明、そして、実際にどういう経路で行くかという事を一緒に調べることになります。
もちろん、結構時間がかかります。一緒に調べると言っても、ほぼ誘導してますが(笑)
これが第2のハードルになります。
知的障がいの外出サポート
「外出」の第1、2段階、
約束をして行き先を決め、そこまでどうやって行くのかを考える
まずそれだけでもできないことにぶつかります。1つ1つ一緒にやっていくしかないのですが、説明の最中でもイラっとすること、正直多々あります…。
さて、次は
- 待ち合わせ場所と時間を決める
- 予算を決める
について、お話しますね。