先日、療育で何をした?という記事を書きましたが、なかなか療育機関だけで身に着けるのって難しいですよね?
特別な教材など家庭にないものは仕方ないですが、家庭でもできることがあれば積極的に取り入れていました。
子どもたちの将来的な目標は「自立」
自分で生活していくために必要な技術の習得は、積極的に働きかけていくべきだと思っています。自分の武器になりますからね。
今回は、「買い物」プログラムについてです。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
療育でのプログラムー買い物
家庭でも取り入れられるプログラムだと思ったのが「買い物」
グループでのワークだったのですが、教室のそばにスーパーがあったので、実際にみんなで買い物に行く、という事も実践しました。
フルーツポンチを作りました。
果物の缶詰などだれが何を買いに行くのか決めます。
自分が買う担当のものの写真をあらかじめ見ておきます。
あらかじめ見ておいたものをスーパーで探します。
自分で探さなければ店員さんに聞きます。
実際にレジで会計をします。
いくら持っていき、品物の代金はいくら、残金はいくら、などしっかりと計算します。
この流れでの体験でした。
とても実践的で、そして最後にフルーツポンチも食べれるし、楽しい体験だったようです。
療育プログラムを実際に自宅でやってみる
簡単に見える買い物でも、
- 友達との話し合い:役割分担
- 実際の買い物:同じものを見つける、店員さんに聞く
- 精算:お金の計算
というように、日常生活でできなくてはならないことが詰まっている体験だったので、自宅でも同じように取り組みました。
買うものを事前に見せておくところから、持たせた金額と実際に使った金額、残金を合わせるまで。
ステップとしては
- 同じ店内の離れたところから見ている
- 駐車場で待っている
- ひとりで行かせる
こういった段階を踏んで、習得して行った感じです。
ここで大事なのは
最後の精算
娘は計算が苦手だったので、しっかり
いくら持っていき、いくら使い、いくら残ったのか
最後に必ず付け合わせました。
これは今でもずっと継続でやっていて、お友達と遊びに行くときも
- レシートをしっかりもらってくること
- レシートがなければスマホのメモ機能に残しておくこと
これは徹底しています。最後に実際のお金と計算上のお金があって初めて、生活として成り立つものですからね。
療育機関でやったことは取り入れる
療育機関でやったことは、それだけでは身につくものではありません。
やったことをヒントにして、いかに日常生活に取り入れて身に着けていくか。
これが一番大事なことです。
せっかく療育に行くのであれば、プログラムからヒントをもらい、できる限り日常生活に取り入れ、働きかけ、体験をし、積み上げいきましょう!
元々、定着力が低かったり、イメージ力が弱い娘なので、言葉での説明はなかなか伝わりません。
体験から学ばせるというのは親にとっても本人にとっても一番負担が少ない方法で取り組めています。
お買い物に限らず、色々な体験を通してできるだけたくさんのことを身につけさせてあげたいですね。
今回は「お買い物」という一例をあげましたが、まだまだできることはたくさんあります。少しでも自立に向けて積み上げていけるように、私たちも日々頑張って行ければなと思います!