前回では、季節感がない娘にどういった形で季節を意識してもらえばいいのか、という事を書きました。
今回は、季節+それに関連して意識付けしないといけないことについてプラスで書いておきますね。
それは、
気温+TPOへの意識!
季節を意識していないので、暑い寒いは感じられても、頓珍漢な格好をすることがあります。
- なぜそんな格好を??
- どういうことを教えたらいい?
について、まとめてみます。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
季節感とともに意識すること
気温への意識
前回まとめたような、視覚的な情報で季節感を養うとと同時に、気温への意識も育てていかないといけません。
寒いときは厚手のもの、暑いときは薄手のもの。
簡単だと思いますよね?実はそうでもないのが絶望するところ…
極端、とまではいかなくても自分で着替えさせるとこういうことが起きます⇊
いくら涼しいと言ってもそれは着過ぎでは…??
暑いと言ってもそれは身だしなみ的にどう‥???
これ、とても大事なことなんですが、
自分が外からどう見られているか、という意識がとても薄い!
なので、自分を着飾る(化粧や洋服)ことが好きでも、周りから見たら「え?ちょっと…」とずれた格好をしてしまうこともあったり。
ただ、先日お友達と遊びに行ったときに、お友達が冬に着るようなもこもこのセーターを着ていたらしく
あれはちょっとおかしかった。私がいつも言われているのはこういう事だね。
と言っていたので、そういう事例を目の当たりにして、ようやく実感したようです。(…やっと)
ちなみに話は少しずれますが、こういったおしゃれな話でなくても、食事の時の自分の食べ方、姿勢などもなかなか治せなかったりします。どれだけ外から見て恥ずかしいか、という事が、イメージできないんですね。
イメージ力が低いので、とにかく絵でも写真でも視覚的なことに訴えたり、実際に経験させる、体験させるのが一番です。
時と所と場合への意識
さらに
○○に行くのにその格好??ええ?!
と、気温以外の問題も生じます。
いわゆるTPOってやつですね。極論を言えば、面接に行くのにハーフパンツ、とか(笑)
人に会いに行くのに毛玉だらけの服、とか猫の毛がたくさんついてる、とか…
そういったその時によっての格好の選び方も教えていかなければなりません。もちろん、上にあげたようなのは極端な例ですが、相手を不快にしない、自分が浮かない格好をするというのはなかなか加減が難しい問題なんですね。
日々の積み重ね、言い聞かせ、経験、そういったことの繰り返しです。
「季節感+気温+TPO」はゆっくりと
前回の記事から書いてきましたが、季節の把握から始まって、季節感を身に着けたり、気温によって行動を変えたり、TPOに応じた格好をしたり…
自然に身に着けていけることを意識付けしていかなくてはいけないのは本当に手間がかかります。
「丁寧に育てる」
療育の先生のこの言葉につきますね。
すべては日々の積み重ね。一気にできることではありません。
もちろん、私たちだってやることがあったり、疲れてたり、無理なときなんてたくさんあります。でもできるときはやろう、という意識でいれば、ゼロではないし、少しずつでも積みあがっていきます。
気を張らずに、できることからやっていけたらいいな、と思います。