娘は、ごっこ遊びをしない子でした。粘土やブロックなどで、なにかに見立てたものを作ることもなく。
本人の性格だと思っていましたが、結局それも「イメージ力のなさ」から、できなかったんですね。それがわかったのもあとになってからです。
おままごとセットなどがあるお友達のおうちに行っても、実際それを使っておままごとをしていた覚えはありませんし、役割分担を決めてごっこ遊びをした記憶もないんですね。
だからと言って、今「ごっこ遊び」をしなかったこと自体で直接的に困っていることはないんですが、もし、おままごとやごっこ遊びをうまくできない(というか、しない)お子さんがいらしたとしたら、そのこと自体は気に病むことはないよ、と思ったので記事にしてみました。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
見立て遊びが苦手
当時、粘土もブロックももちろん家にありましたし、子どもも遊びたがって、粘土だしてーとかブロックだしてーというふうに言ってくるのですが、すぐ飽きる。
え?今用意したのに?もう?
という状態になります。
せっかくだから一緒に遊んであげたとしても、粘土はほぼこねるだけだし、ブロックもくっつけるだけです。そりゃ、頭の中にイメージがないのだから、仕方ないですよね。
当時の私は、ただ落ち着きがなくて集中力がないだけだと思っていましたが、遊び方自体を描けなければ、そして作りたいものをイメージできなければ、1つの遊びに集中することもできませんよね。それは大人と同じです。
出来ないことばかり目につきますが
幼少期は親の目の届くところで、遊ばせるので、とにかく、できないことが目に入るんですね。特に、お友達と遊んでいると、どうしても比較してしまったり。
なんでこの子はできないんだろう、しないんだろう、落ち着かないんだろう…と「なんでなんで…」とばかり思っていましたが、それにはさっき書いたようなイメージ力の問題があって、それを理解して寄り添ってあげられたら、私も娘ももっと楽だったのかな、と思ってます。
発達の先生には、粘土遊び、ブロック遊びは指先、手先を動かすいい遊びだから積極的に取り入れてね、と言われていましたが、正直娘のできなさ加減を突き付けられているような気にもなりました。
子育て中って、できないことに目が行ってしまうことが多いです。私もそうで、特に障がいがわかった後は「これができないのは障がいのせい…」と考えがそちら方向に行ってしまうことがしょっちゅうでした。
今、同じような思いをされている親御さんがもしいらしたとしたら、心配で胸が詰まることがあっても、将来粘土やブロックができなくたって、困りはしません。図工・美術が不得意な程度です。なので、なんでできないの?やらないの?と怒らずにいてあげてください。
それよりも、それが形になってなかったとしても「上手だね」とほめて、自己肯定感を高めることのほうが、今後の成長によっぽど大事だよ、とお伝えしておきます。