軽度知的障がいを持つ娘、小さい頃気を付けていたことがあります。
それは、
できることは自分でやらせること
どうしても不器用だったり遅かったりするので、手を出したくなりますね。
けれど、ただでさえ吸収が遅いという特性があるので、できることは自分でやらせるスタンスでやってきました。
その具体例をお教えしますね。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
軽度知的障がい児、自力でやったこと
もともとやりたがりな娘でしたが、極力自分できるような環境を整えて、自分でやらせていました。
その日の洋服選び
その日に着る洋服を選ばせるようにしていました。気温、天気、季節に応じた洋服選びはこの先ずっと大事なことです。
とんちんかんな組み合わせの時もありましたが、よっぽどでなければそのまま。
季節感、TPOへの意識が弱いので、これはやっておいてよかったと思います。
今では、アレクサに
今日の天気は?
と聞いて、その日服装を決めています。気温の感覚や天気への意識は毎日の積み重ねなので、早めスタートでよかったです。
なかなか定着しないので、早めスタートが◎です
ちなみに、スマホをまだ与えていなくても、声で操作できるアレクサは便利ですよ!
そんなに最新機種を求めてなかったので、うちはこれを使ってます。
ボタンを留める
本人がやりたがりなのもありましたが、ボタンを留めるのも小さい頃からひとりでやっていました。もちろん、初めのころは大きなボタンで。
パジャマなども練習用の大き目ボタンがついたものをあえて購入。出来なくてかんしゃくを起こすことはあまりない娘だったので(できなかったらあきらめるほう・笑)やりたいだけやらせていました。
もちろん、時間の余裕があるときに、ですよ!
靴を履く
外出の際の靴も、私が手を出すことはほぼありませんでした。もちろん、履きやすい靴をセレクトはしましたが、あまり手伝わずに自分で履かせていました。
ご飯をよそう
簡単にできる台所でのお手伝いとして、まず自分の分のご飯をよそってもらってました。自分が食べれる適量を目で把握するという事にも役立ったと思います。
洗濯物たたみ(タオル類)
これも手伝いをさせていました。折っていくことにより、どんな形になるのか?とかどういうふうにたたむのか?という事は言葉で説明するよりも、経験から学ぶ!
自分に割り当てられた仕事があるのも、本人が喜ぶのでよかったです。
言葉で理解するのはなかなか難しい感覚的なことは、経験を積んで学ぶのが一番身につくのよ、という療育の先生のご指導でした。
できることは自分でやらせる意味
ここまで、娘が小さいときから取り組んできた、家庭内でのことをいくつか挙げてみました。
こういったことはすぐにできるようになるものでもなく、だからと言って、将来の自立に向けてはなくてはならないもの(言い換えれば技術)です。
勉強ももちろん大事なのですが、生活力をつけるのも大事。生きていくための力というのは短期間でつくものではありません。
少しずつ役割を与えたり、できることは手出しをせずやらせることによって、積み重なっていくものって本当に大事です。
- 料理(よそう・配膳する、など)
- 洗濯(洗濯機を回す・干す・取り込む・たたむ…)
- 掃除(掃除機・拭き掃除・掃き掃除…)
- 整理整頓(自分の机・部屋など)
- 外出準備(服装・時間・持ちもの)
こういった身の回りのことが少しずつでもできるように、細分化して役割として日々の取り組みに加えてみるといいと思います。
ぜひ、無理のない範囲で実践してみてくださいね。