うちの子、19→20とか29→30とか、繰り上がれないんだけど!
そんな悩みありませんか?
娘、それが言えませんでした。
小さい頃、お風呂では何度も数を数えたりしていたのに、いざ数を扱う段階になって19の次は?29の次は?となったとき、言えないんです。
9→10は流れ作業的に覚えられたんですが、どうしても「〇9→〇0」が言えない‥‥
どうやって教えるかとても悩みました。
が、
色々試行錯誤した結果、娘にぴったり合う教え方があったんです。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
数を教える方法はこれ!
得点板を使ってみた!
娘にハマった数の教え方は得点板でした!
思い浮かびますか?スポーツの試合でコート脇についていたりする手動の得点板。
こんなやつですね!
これが、娘がどうしてもできなかった19→20とか29→30にどうしてなるか、という事を理解するのにとても役立ちました。
得点板の威力
娘は、定型発達のお子さんたちなら自然に身につくことが、なかなか身に着けられませんでした。この数字もそう。
定型発達のお子さんたちはごく当たり前のように数えて身に着けていくのに、どうしてそうなるのかわからない。わからないから覚えられないんです。
特に、「繰り返し」が苦手な娘にとっては、数の10進法がどうしてもわからず、苦労しました。
とにかく、理解できなくてもまず覚えなくては!という時に使ったのが
得点板方式
です。
得点板方式利用の仕方
2桁の数字でいうと、0~9までの数字を書いた紙を2セット作り、上部に穴をあけ、リングで留めます。
それをゼロゼロにした状態で隣同士に並べます。(右が1の位、左が10の位ですね)
右側の1の位に当たるカードから、めくりながら数えていくんです。
9まできたら、9をめくっても次の数字はないので、元に戻す。と同時に、左隣の10の位のカードを1枚めくる。
すると数字は10になりますね。
こんなふうにして、繰り返し繰り返し、数字を読みました
使ったリングはこんな感じのです⇊
まずは数を数えられるところから!
数は見えないのでわかりづらい
このカードのセットは3セット作れば3桁、4セット作れば4桁の数字が数えられますが、さすがに1つずつ数えていくのは大変ですね。
100までの繰り返しで覚えてくれて、応用を聞かせてくれれば3セットくらいでいいのではと思います。その辺はお子さんの理解度に合わせて、作ってあげるといいですね。
ただこれは、数字の繰り返しの練習なので、根本的な数の概念理解にはつながっていないと、私は思ってます。数は数えられても、その数の大きさのイメージを頭の中に描けない、そんな感じです。
とはいっても、数を数えられないとこの先がつらくなるので、まずはこういった形で練習してみるといいと思います。
とにかく少しずつでもやっていけば、なにかしら身に着けることができる!進むしかない、やるしかない、という気持ちで取り組んでました。
数の理解は永遠のテーマ
抽象的なものを描く、とらえることは、今でも娘にとって最大の課題です。
幼少期の療育で
抽象的なものの把握が苦手ね
と見つけていただいたことは本当に大感謝で、この言葉がなければ
なんでわからないの?!
とこっちもヒステリックになっていただろうと思います。だって、数の概念がないなんて、そういう発想自体したことがなかったから…。
苦手なことやハマる方法はお子さんそれぞれで全く違うと思いますが、いい方法かも、と思うことがあったら、迷わず試してみることをお勧めします!
この方法が、少しでも参考になればうれしいです。