夏休み真っ盛りですね。
子どもたち同士の外出も増える時期です。
幼児期の話から小学校高学年時期の話に飛びますが、夏休み期間という事もあるので、知的障がいを持つ子の外出のつまづきについて書いてみることにしました。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
軽度知的障がいの外出ってハードルが高い
この場合は、親との外出ではなくて、1人あるいはお友達と外出するときの話です。
外出って、一見そこまで難しいと思わないかもしれませんが、実は色々クリアしなければいけないハードルがあります。
小学校高学年になって、お友達とのコミュニケーションもうまくなり、そうすると一緒に遊びに行こうという話になりますよね。
近所の公園や公民館の開放、学校の校庭で遊ぶだけでは事足りなくなってきて、「おでかけ」となった場合、近所で遊ぶ場合よりも格段に難易度が上がります。
例えば、イオンなどの近くのショッピングモールに行くことを想定してみます。
その場合やることはだいたいこの流れです⇊
- 行き先を決める
- 行く手段を決める
- 待ち合わせ場所と時間を決める
- 予算を決める
- 帰宅時間を決める
こう書いてみると簡単そうに見えますが、この中にはクリアしなければいけないポイントがいくつも。
娘も、最初にお友達と一緒に出掛けたときは
- 多めに渡したお金を考えなしにすべて使ってくる
- 待ち合わせ場所でうまく友達と会えない
- 割り勘の意味が分からず会計が不明瞭
それはそれはじたばたでした。
こんな当たり前のことがまだ身についてないんだ、と怒りともあきれとも落胆ともいえる気持ちになったのを覚えています。
こちらの「あたりまえ」が通用しないのはわかっていましたが、やっぱり普段普通に会話しているとそれを忘れてしまうというか…。
そのくらいできる感覚に陥ってしまうのが軽度知的障がいの難しいところです。
(だから、あれ?こんなこともできないの?と、今後いろんな場面で誤解されることも簡単に予想できちゃいます)
それでは次の記事から、それぞれのことについてより具体的な例を挙げて書いていきますね。