軽度知的障害を持つ娘が外出する際にぶつかったハードルのお話の続き、今回が最後の4回目になります。
外出時のハードルにはこんなことがあるよ、と順を追って書いてきました。
今回はこの5番目「帰宅時間を決める」ことについてです。
- 行き先を決める
- 行く手段を決める
- 待ち合わせ場所と時間を決める
- 予算を決める
- 帰宅時間を決める
帰る時間を決めるだけなのに、何が難しいの?と思いますよね。
いろんな要素に阻まれるんです・・ほんとに。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
帰宅時間を決める
遊び計画、最後のハードルは帰宅時間です。
- 大体何時に家に帰るのが適切なのか
- その時間に帰宅するには何時に帰路につけばいいのか
ここが、ハードルになります。
我が家では小中学校時代は5時まで、現在は6時まで、と門限を決めています。
帰宅にかかる時間を計算するのがこれまたハード。
徒歩や自転車ならまだいいのですが、電車だったりすると
- 所要時間
- 電車の時間
- 目的地から駅までの所要時間
- 自宅最寄駅から家までかかる時間
それをすべて把握して、総所要時間をだし、さらに6時に家につくには…という想定で計算をしなくてはいけません。
普段、私たちが当たり前のように瞬時に頭で計算していることって、これだけの工程を経ているんですね。ひとつひとつ一緒にやっていくしかありません。
ネットの路線検索を使えば簡単じゃん、と思いますが、それを使いこなすのも意外と難しいんです。
経路検索のどこでつまづくのかはまた改めて詳しく書きます。
外出のハードルまとめ
1回の外出にこれだけの工程があり、越えなければいけないハードルがあるという事が、おわかりいただけましたか?
軽度知的障がいの我が子、1人で出かけられないわけではないです。やる気もあるし、行く気もあるんですね。でもやっぱりつまずく要素が多いです。
せっかく外に出る気はあるのに、もったいないし、1人で移動できないとなると、今後困るのは明らかですね。
1つ1つ教え、くどいくらい言い聞かせ、しつこいくらい練習し…の繰り返しです。
将来の自立に向けて、1人での移動は必須事項です
お友達との遊びの中で、楽しく身に着けていけるといいなと思ってます。
今は部活の遠征などで○○時に○○集合ね、という事が多く、格段に実践力が身について助かってます。
何事も練習あるのみですね!1人で出かけてくれるようになると、移動する、という経験もそうですが、1人で判断する、という経験も積めるので、だいぶ自立に向けての力がつきますよ。
手はかかりますが、1つ1つ寄り添っていきましょう。