~軽度知的障害のおてんば娘の子育て記録~

知的障がいと診断されてまず何をした?環境を整えることが大事

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知的境界域 診断後 何をする

3歳8か月で知的境界域という診断を受けた娘ですが、当時、幼稚園入園の直前でした。

ちょうど入園前の春休みに知的な遅れが判明したんですね。

まさに新生活直前、さらにこの年は東日本大震災もあり、本当に日常が日常でなくなる感覚もありました。

さて、そのさなか、幼稚園入園直前で一体我が家はどうしたのかというお話です。

このブログについて

このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。

知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64
 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)

特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。

目次

知的境界域と診断された後

幼稚園入園の辞退

知的境界域と診断された後、我が家はまず一番に

幼稚園の入園を辞退しました

入園直前の春休み、入院先から帰ってきたら、すぐに入園式というスケジュールだったため、すべての用意は全て済ませて検査入院をしていました。

その入院で、知的境界域という事が判明。もちろん、幼稚園入園が決定した前年の秋には、何も知らずに入園手続きを済ませていました。

この時、検査をしてくださった先生から言われたのが

加配対応をしてくださる幼稚園ですか?

という点。

「加配」という言葉すら知らなかった状態でしたが、配慮が必要な状態なんだと気づかされた言葉でもあります。当然、そういう状態だと知らないで試験を受けているわけですから、幼稚園側は何も知りません。

事実をしっかりお話して、それで受け入れてくださる幼稚園を探しなおしたほうがいいのでは

と、アドバイスを受けたときは青天の霹靂でした。

我が家が住む地域は幼稚園の入園が激戦区で、未就園児保育からの枠取りだったり、抽選だったりと親の手がかなりかかる地域。そこでようやく入園を決めた幼稚園だったので、それなりに思い入れもありました。

が、娘のことを考えたとき、その園によっぽどのこだわりがない限り、きちんと選びなおしたほうがいいとそんなアドバイスでした。

3年保育で入園予定でしたので、

  • 3年保育を諦め2年保育に変更
  • 幼稚園自体を最初から選びなおす

知的境界域が判明してから2日での決断でした。なんせもう、この決断は入園式前日の夜だったんですから。こんなギリギリの状態でも、私たち夫婦に勇気をもってアドバイスくださった先生には、感謝しかありません。

幼稚園なんて、どこも同じ。小さい頃のことなんて、忘れてしまうから。

そう思うかもしれません。ですが、手のかかる問題がこの後出てくる可能性がある場合、環境を整えるのはとても大事だと身をもって感じています。

こんな直前期にこんなに突然に判明する我が家のようなケースはレアかもしれません。ただ、環境を選ぶことは人一倍慎重にならなければいけないし、子どもの特性に対して理解をしていただくことが、本人のその後にとても影響するという事はお伝えしておきたいと思っています。

療育機関を探す

幼稚園入園を辞退したら、次は療育機関を探さなくてはなりません。

もちろん、義務ではないです。が、知的に遅れを持っているとわかった時点で、何もしないわけにはいきませんよね。一体療育って何なの?とこの時点で思う方はたくさんいらっしゃると思いますが、

子どものできることできないことを見つけて、それに合わせた訓練をしてくれるところ

と、私なりに解釈しています。

もし、我が家が療育を受けていなかったら、娘が一体何がわかってないのかがわからず、私も娘もしんどかったと思います。

通い始めはいったい何しているんだろうと疑問を抱きながら通っていましたが、すべて意味のあることで娘の不得意を引き出し、それを埋めることをしてくださっていたのだと、今とてもありがたく感じています。

我が家はご縁があって療育機関をご紹介していただくことができましたが、まずは地域の療育機関について検索してみるのが早いと思います。

自治体でも「子ども相談課」のようなところで療育についてプログラムを行っているところもありますし、もちろん、民間で大きなところもあります。

リタリコ

LITALICOジュニア-幼児教室/学習塾...
LITALICOジュニア|発達障害・学習障害の子供向け発達支援・幼児教室|療育ご検討の方にも LITALICOジュニア(リタリコジュニア)はお子さま一人ひとりに合わせた教育・指導を行っています。幼児教室・学習塾・児童発達支援・放課後等デイサービスとして運営してお...

幼少期から就職を考える年齢になるまで対応しています。全国展開をしており、オンラインもあります。私も数か月ですが利用したことがあります。

コペルプラス

小学生までのお子さんが主に対象ですね。全国に展開しているようなので、お近くにあれば問い合わせてみるのもいいかと思います。

こちらは一例ですが、まず「療育って何?」というところからのスタートでしょうから、色々問い合わせをしてみて親自身が知識をつけることも大事です。

夫婦間での認識の共有

実はこれが一番難しいのでは、と思っていますが、ご夫婦の間でお子さんの現状をしっかり把握しておくことが、今後子育てをしていくうえで、一番大事なことです。

私もよく出会うのですが、

「私は療育に賛成なんだけど、旦那が大したことないって言ってて、反対している」

という声。

この話をしてくださったお友達はまだ、療育に通えているので良いほうで、断固としてご主人が反対して療育に通うことができないという場合も多々あります。

「自分に似てるから特に何もしなくても大丈夫」「病人にするつもり?」そう言われたお友達もいます。

この問題はとても難しいですが、ご夫婦で認識を共有して進んでいくことがとても大事です。療育を受けると言っても実際に教室に行くのは数時間です。あとは普段の私たちの働きかけになるので、できるだけ両親で協力してお子さんに関わっていくことを目指してください。

知的境界域と診断されたら

知的境界域と診断された後に我が家が何をしたかを具体的に書いてきましたが、まず大事なことは

環境を整えること

ですね。

この環境を整えるというのはそのご家庭で様々ですが、大まかに言うと

  1. 所属機関の見直し 
    我が家の場合は、幼稚園選び
  2. 療育機関の選定 
    自治体への問い合わせ、民間療育機関の検索
  3. 夫婦間の認識の共有
    ご夫婦で意見が合わない場合はしっかり話し合いましょう

です。

お子さんが、発達に理解のある方の下で過ごせるのとそうでないのとは、大きな差になります。まさか自分の子が…という思いの中でこういったことを探すのはとてもしんどいことですね。

お子さんに働き掛けを始めたからと言って、すぐに結果が出ることでもありません。ただ、私が10年以上娘を育ててきて思うのは、この時の働きかけがあったから、今こうして娘も私も穏やかに生活できているという事です。

そして、発達に理解のある方に話を聞いていただけるというは、親としてもとても救いになりますよ。ぜひ、つながりを持って必要なときはたくさん助けてもらってください。

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