娘は今高1。半年前にようやく進路が決まってほっとしたところなのですが、もうすでに高校卒業後の進路についての説明会が、学校でも始まっています。
我が家はまだ就労と決めたわけではありませんが(もちろん就労寄りではありますが)今回は、就労についての勉強会を申し込みました。
軽度知的障害のある子の就労って、本当に難しい。いっけんみんなと混じって行動ができるだけに、できない事がとても見えづらいんです。
だからこそ、理解のある職場、理解のある人たちに恵まれることがとても重要で、そうでない場合、転職を繰り返したり、仕事自体をしたくないという二次障がいにつながってしまう事にもなりかねません。
今現在、娘にはなりたい職業がありますが、それにしたって能力的になれるかわからない、なれたところで仕事としてお給料をもらって働けるレベルになれるかもわからない。そんな不安な状態が軽度知的障害の難しいところです。
このブログは、
軽度知的障がいを持つ高校生娘の記録です。
知的障がいと分かったのは3歳8か月の時。
田中ビネー:64 wiskⅤ:70前半です
(療育手帳取得済み)
特別枠を利用し、公立高校に進学。
運動、おしゃべり好きな女子に成長しました。
知的障害のある子の保護者向け勉強会とは?
今回、知的障害や発達障害がある子の保護者向けの勉強会に、初めて申し込んでみました。
こういったものですね!
娘の進学した高校では、すでに卒業後の進路に向けた説明会が始まっていて(まだ入学して3か月…)、その制度の複雑さに頭がついていかず…。
わかってしまえば、仕組みは理解できそうなので、一度しっかり勉強しておかねばと思い申し込んでみました。障害の度合い、タイプによって全く道が違うので、子どもの適性を見極めてより本人に合った方向に導いていくことがこの先まだまだ続きますね。(ようやく高校に入ったのにまた…涙)
これだけ早く説明会が開催されるという事は、それだけ就労の難しさがあり、事前準備が必要という事。
この歳になると本人の希望も出てくるので、親の思惑とは違う方向を目指すという事も多々あります。まだまだ自己分析が足りない娘なので、すべての選択肢をしっかり見たうえで、納得のいく進路選びができればと思っています。
が、それには親側が知識をしっかり持っていることが大事!
上に挙げたリタリコでは様々な角度から勉強会を開いているようですので(オンラインなのも助かりますね)一度検索してみてると知りたいことにストライクなテーマの勉強会が開かれていたりしますよ!
そのひとりの「働きたい」にこたえる。【LITALICOワークス】知的障害を持っている場合就労にどんな問題が?
軽度知的障害と言っても、その子それぞれで特性は違いますが、娘の場合
- 計算が弱い
- 漢字が弱い
- 時間感覚が弱い
- 暗記が弱い
- 判断力が弱い
という弱さがあります。
普通に生活している分には、家族ではない限りそこまで気づかれることがない部分です。
ですが、仕事となると話は別で、
- 計算が弱い
いくら複雑ではない仕事だったとしても、暗算ぐらいは必要な場面がある - 漢字が弱い
お客様相手だとお名前の漢字をお読みすることがある - 時間感覚が弱い
あと○○分(〇時間)くらいでできます、などの見通しが難しい - 暗記が弱い
単純に仕事を覚えるのに時間がかかる - 判断力が弱い
臨機応変にできない可能性があるOR決まった仕事しかできない
こういった問題に直面することになります。
もちろん、漢字、計算に関しては最大限努力して習得してきましたし、時間の感覚についても経験を積ませてきたつもりですが、やはりなかなか身につかず難しいところがあります。
※漢字・計算についてはまた別記事で書きますね。
そういったことを考えると、いったいどのような仕事をするのが本人にとって一番生きやすく、また職場にもご迷惑をかけずに済むのだろうと、思ってしまいます。
軽度知的障害の就労候補
まだ私の中でもあやふやで、だからこそ勉強会に参加しようとしているのですが、
- 就労継続支援A型事業所・B型事業所
- 特例子会社(障害者の雇用に特別の配慮をする子会社)
- 一般企業の障害者枠
- 一般就労
こういった形での就労が候補に挙がっていて、これについて将来の障害年金を含めどのくらいの収入を得ることができるのか、自立した生活ができるのか、勉強して道筋を立てていこうと思っています。
これから、地域の特別支援学校で開催される勉強会やお話し会を含め、リタリコなどの民間のサービス、サポート教室などに参加して、情報を得ていくつもりです。
情報を取りに行くことの大切さ
軽度知的障害に限らず、障がい者雇用の具体的な話は積極的に表に出てくることが少ないように思います。
発達や知的の面で困っている子は多いのに、その特性がそれぞれ違うため、なかなか「こうしたほうがいい!」「こういう方向に進もう」というような指針が描けないのが原因なのでしょうね。
また、障害での困り感はなかなか周りに伝えづらいことに加え、それぞれのできないこと、できないレベルが違うために共感を得ることが難しく、理解を求めようと思うくらいならあきらめてしまう親御さんも一定数いるのではと感じています。
困りごとは深刻なのに、情報は自分から取りに行かないと入ってこないことが多いのが現実。現在の進学先についても具体的な支援の状況を教えていただいて初めて、現実的な候補として検討するようになりました。
それまでは、先入観から検討対象から外していたのですから…。
知的障害を持った子の就労にはまず親が知識を
障害がある子どもの就労について、
- いったいどんな可能性があるのか
- どういったことができてどういったことができないのか
- どういう制度を使うことができるのか
- その場合どういう生活になるのか
知識がなくても、何とかなるかもしれません。でも知識があれば可能性は広げられるはず!
そう思って勉強会に参加してきます。
後日ここで報告しますね!